バイアグラの何の成分がEDに効果を及ぼしているかというと、「シルデナフィル」がそれに該当します。日本で認可が下りているバイアグラには25mg・50mgの量がありますが、それぞれ25mgのシルデナフィル、50mgのシルデナフィルが入っているということを示しています。またシルデナフィルはEDだけでなく、肺動脈性肺高血圧症という病気の治療にも用いられています。肺動脈性肺高血圧症に使われる薬はレバチオと呼びます。

シルデナフィルがED治療薬として利用されるようになった背景は狭心症に対する臨床試験にあります。狭心症の治療にシルデナフィルが使えないかと考えられていたわけですが、その臨床試験ではあまり効果が認められませんでした。そして臨床試験は中止になり、シルデナフィルの回収が行われたのですが、被験者はなぜかそれを返そうとはしません。

被験者に理由を聞くと、「勃起を促すから」との返答が。これによって勃起促進効果が認められるようになり、シルデナフィルがED治療薬のバイアグラとして製品化されたのです。これは1990年代のことですが、当時は各メディアで革新的な薬だと大きく取上げられました。

シルデナフィルは性器の血管を拡張し、血流を良くすることにより、性器に血液を流れ込みやすくし、勃起を促します。そしてこの効果は性器だけに限らず、全身の血管で起こっています。お酒を飲むとアルコールの作用で血行がよくなり、全身が赤くなったりしますが、そういった状態に近いといえます。

シルデナフィルのそういった作用は他のさまざまな病気に対しても使えるのではないかという期待があります。上記のレバチオもそのひとつですが、主に心臓や肺の疾患で研究が進んでいます。

シルデナフィル以外にも同様の作用を及ぼす薬は存在し、それをすでに服用している場合はシルデナフィルを使えないので、ED治療をする時は注意しなければなりません。同様の作用を及ぼす薬と併用すると効果が過剰に出てしまいます。

タダラフィルというのは、ED治療薬として流通しているシアリスの一般名となっていて、シアリスの中に含まれているEDに効果が高いとされている成分でもあります。

そして、シアリスのジェネリック医薬品としての名称もタダラフィルとなっているために、タダラフィルについて調べてみると、主に3つの要素を見つけることが出来るということになります。

1つ目はED治療薬のシアリスに含まれている成分としてのタダラフィル、2つ目はシアリスの一般名の名称としてのタダラフィル、そして3つ目がジェネリック医薬品としてのタダラフィルということになります。

もう1つのオマケとしては、シアリスのジェネリック医薬品の一つに「タダリス」と呼ばれるインドの製薬会社が開発・販売しているED治療薬がありますが、このED治療薬の主要成分がタダラフィルとなっているために、一般名は「タダラフィル錠」とも呼ばれています。

日本国内ではタダラフィルという名前よりもシアリスという名称で有名になったために、EDに悩まされていて、バイアグラやシルデナフィルといったED治療薬を服用したことがある人でも、シアリスという名前を聞くと知っている人も多いですが、タダラフィルという名称についてはわからない人も多くなっています。

しかし、海外ではシアリスという名称のほうがマイナーだとされていて、海外で一般的に使用されている名称はタダラフィルとなっています。

そのため、シアリスやタダラフィルの情報を国内だけではなく、海外の情報サイトなどを見て探す場合は、シアリスとタダラフィルの情報が交錯することになりますので、良く分からないという印象を受けてしまう人も多いのが特徴的です。

シアリスのジェネリック医薬品としてのタダラフィルに関しても、効果や効能、服用方法や副作用等についても、シアリスと同じになっていますので、シアリスを使用することが出来た人なら安心して使用することが出来るということが挙げられます。

人によってはバイアグラを1錠まるまる服用する必要がないこともあります。効果が出すぎるためにもっと用量を減らしたかったり、経済的な理由から薬の使用を節約したかったりするなどは珍しい話ではありません。その場合、バイアグラの錠剤を割ると便利です。

しかし、錠剤をきれいに割るにはこつがいります。指や爪を使って割るのはかなり難しいので、割る時は必ず道具を使うようにしましょう。この「錠剤を割るための道具」のことを一般的に「ピルカッター」と呼びます。ピルカッターはメーカーや製品ごとにさまざまな種類があるので、使いやすいものを買ってみてください。

ピルカッターでどのように錠剤を割るかというと、たとえば器具に挟んで割るものがあげられます。器具の内側にカッターが設置されており、錠剤を挟んで圧力をかけると、自然にカッターが錠剤を切断するようなつくりになっています。このタイプのピルカッターは錠剤をしまうケースがついているものもあるので、保管も手軽にできます。

他にもハサミタイプのピルカッターがあげられます。これはもちろんただのハサミではなく、錠剤をカットするため専用につくられた形状のハサミとなります。一般的なハサミと比べて少ない力で錠剤を割ることができるので、ハサミで割りたい時に参考にしてください。

またピルカッターではありませんが、単純に一般的なカッターナイフでも錠剤を割ることができます。カッターナイフは強い切断力を持つので、意外に使いやすいです。さらにピルカッターと比べて安く手に入るというメリットもあります。ただし、衛生面を考えて、別の作業と一緒に使わないようにした方がいいでしょう。

上記のように錠剤を割ることは可能ですが、あくまでもバイアグラの効果が出る範囲で行うようにしてください。節約しすぎるあまり、ED改善が十分にできなかったのでは元も子もありません。また食事をしてからすぐにバイアグラを飲むと効果が半減することもあるので、服用のタイミングにも注意が必要です。

バイアグラは効果が早くて大きいED治療薬として知られていますが、あまり効果を実感できないケースもあります。その際の対処法についてですが、まずは食後すぐにバイアグラを飲んでいないかどうかを確かめましょう。

実はバイアグラは食後すぐに服用すると食べ物の油膜が消化器官の壁に張り付くことによって、体内への吸収がされにくくなります。体内へ吸収されなかったバイアグラの成分はそのまま排泄されてしまうので、それだと当然効果は出ず、せっかく服用した意味がありません。

多くの人が「薬は食後に飲むもの」という思い込みを持っている分、上記のことは必ず服用前に理解しておく必要があります。最も成分の吸収がいいタイミングは「空腹時」です。空腹時は油膜に邪魔されることがないので、成分が血中にしっかり入り込むことになります。効果をより早く出したい場合、またより強く出したい場合に意識するといいでしょう。

どうしても「食後に飲むしかない」という人の場合、食事の内容を考えるのが大切です。油膜が消化器官の壁を覆ってしまうことが問題なので、あまり脂っこくない食事を選ぶようにしましょう。脂っこくない食事にはたとえば和食があげられます。その上で腹八分目以下の量に抑えておけば、バイアグラの効果を阻害せずに済みます。

空腹時に飲むとしても食事の内容は無視できないポイントです。料理によっては脂分があまりに多く、空腹になったとしても、前回の食事で摂った脂が残っているということもありえます。そのため、バイアグラを使う予定がある時は1日分の食事を管理した方がいいでしょう。

バイアグラを服用した後、30分~1時間も経てば成分が体内に吸収されるので、その後であればどのような食事をしても構いません。しかしアルコールを摂取する場合は注意が必要です。バイアグラは血流をよくするので、アルコールの回りもよくなってしまいます。ある程度の量であればむしろED改善に効くので、アルコールの適量を把握しておきましょう。

バイアグラはED改善に役立つ有名な治療薬です。今でこそさまざまなED治療薬がありますが、バイアグラ誕生当時は他に似たようなものがありませんでした。そのため製品になった時の注目度は高く、最初に発売されたアメリカはもちろん、日本の男性たちにも大きな影響を与えました。

しかしバイアグラがまだ日本で製造・販売されていなかった頃はいろいろな問題が出ていました。というのも、日本に住んでいる人が手に入れるには海外から個人輸入するしかなかったからです。個人輸入をするとなると、医師から薬の説明を受けられるわけではありませんし、使い方すらよくわからないまま利用することになります。

バイアグラには一緒に利用してはならない薬がありますし、服用する人の病気や体質によってはそもそも服用できないこともあります。しかし個人輸入の場合、そういったバイアグラを本来服用できない人でも危険を感じずに利用してしまうので、健康被害のリスクが高かったのです。

この問題を受けてバイアグラはスピーディーに日本で製造・販売が行われるようになりました。日本で流通しているので、医療機関で処方してもらえば、個人輸入せずとも簡単に手に入れることができます。ちなみに日本で認められているバイアグラは25mg・50mgです。100mgという量の多いバイアグラも海外では普通なのですが、日本では認められていないことに注意しましょう。

バイアグラの処方には保険が適用されません。そのためバイアグラを使ってEDを治療する場合、医療費を自己負担しなければなりません。場合によっては継続的に飲んでいくケースもあるので、医療費の管理はしっかり行うようにしてください。

もちろんEDの原因が身体的な病気の場合は、そちらの病気から治すことを考えるのが普通です。保険が適用されるものであれば、医療費も安くなるので、自分がなぜEDになっているかを探ることはED治療を考える人にとって大切なことです。